2005年02月04日

ランボルギーニ・ミウラ by ポリトーイ
あっちもこっちも、凝りすぎです
politoys m552 lamborghini miura

ソリドとポリトーイ……今でも悩みます。かつてぼくはお年玉貯金でこちらを買いました。おフランスのエレガンスよりイタリーのギラギラにやられたんですね。総合点でソリドに軍配があがることは否めませんが、製作陣の情熱が伝わってくるこちらの方がミニカーとして好きかもしれません。持てる技術をすべて注ぎ込んだあまりちょっとたてつけが悪くなりましたが。
politoys20miura_001.jpgpolitoys20miura_003.jpgpolitoys20miura_019.jpg
特製パッケージのイラストにも謳われているとおり、最大の売りは6アクションつまり「すべて開く」です。フロントカウル、両ドア、リアカウル、トランクで5箇所、もうひとつはなんとフロントグリルが可動します。それをおそるおそる開けると(メッキがこわくてぼくは爪楊枝使ってます)、実車同様に給油口が顔を出します。さらにさらにフロントにマウントされたスペアタイヤも取り出せます。さわるたびに「おいおいおい」と呆れてみたくなります。
politoys20miura_009.jpgpolitoys20miura_010.jpgpolitoys20miura_011.jpg
細部も凝りに凝っていて、ソリドでは無視されたリアウインドウは当然として、エンジン・ヘッドにはしっかりブラック・パーツ、エグゾーストパイプもばっちり、とりわけすごいのはカンパニョーロ・ホイールの彫刻です。なお、ソリドにあってポリトーイにないものは前輪ステア機構だけです。
politoys20miura_013.jpgpolitoys20miura_012.jpgpolitoys20miura_014.jpg
カラー・バリエーションは5色が確認できています(後年のスピードホイール版は除きます)。やっぱり赤メタがいちばん見栄えしますね。
politoys20miura_004.jpgpolitoys20miura_005.jpgpolitoys20miura_008.jpg
politoys20miura_007.jpgpolitoys20miura_006.jpg
なお、たてつけが悪くなる原因となっているのが両ドア下部のメッキ・パーツです。これが経年変化で歪んでくると両ドア、両カウルの閉まりが悪くなるのです。1個のパーツがすべての開閉部に干渉するあたりはこのクルマのエクステリアがいかに独創的なものであるかを物語ってますね。
パッケージは初期が特製紙箱、さらに悪名高き固定バンドつきのプラケースが2種類あります(写真ではバンドは外してあります)。またプラケース版では両カウル内側に小さな緩衝材を挟み込んでカウルを開いた状態で出荷された痕跡が確認できています。
politoys20miura_016.jpgpolitoys20miura_015.jpg
ここで恒例の謎出しをひとつ。
プラケース版に添付されたカードの裏面に注目。
politoys20miura_017.jpgpolitoys20miura_018.jpg
おそらくコレクターズクラブ案内が掲載されていると思われますが(イタリア語わからん)、上部の品番表示が「M31(旧552)」となっているぢゃないか!! Mの2桁品番はいわゆるMシリーズ500番台の次に登場したシリーズで、E品番ほど乱暴でなく500番台ほど神経質でないシリーズとして知られていますが(?)、どうやらポリトーイは人気のミウラをそこにコンバートするつもりだったようです。ランボルギーニ・イスレロ他の500番台でもこのパターンが確認できてますが、おそらくディテールは維持しつつプラタイヤを履かせた2ndモデルを計画していたのが頓挫したのでしょう。結果的にポリトーイズ・ミウラはずっと552番として販売され、金型を最後の最後まで使い倒し最終的には自慢の6アクションもメッキパーツもカンパニョーロも、Mシリーズのプライドはすべて捨てた潔すぎる2ndモデルになり果てます。
IMG_0496.JPG IMG_0497.JPG
凝りすぎたメーカーの反動と呼ぶにはあまりにもトホホな展開。
ちなみにポリトーイはその後ポリスティルとしてビッグ・スケール・ミニカーをマーケットに定着させ、イタリア最大の玩具メーカーとなります。


posted by solido161 at 04:36| Comment(3) | TrackBack(0) | politoys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひろさん、こんにちは。

わーいわーい、すごいなあー。でも子供に渡したらあっけなく壊れそう(現役時代は頻発したと思われ・・)。これってアクションを通じて実物と玩具を限りなく近づけようってアプローチですよね。玩具ではなく、あくまで「模型」である今だったらありえないアプローチ。近いのはダンバリーミント?(笑。アレは性格が別ですね)

冷静に見るとプロポーションが今ひとつに感じますが、このフルアクションとディティールの出来の良さ(おっしゃるとおり、ホイールの再現力は鳥肌ものだと思います。しかもムクの金属での一発再現なのですから。まさに職人芸)でそんな瑕疵も吹っ飛びます。
ポリトーイってアクション好きのブランドですよね。ただポリスティル時代はプラスチックの多用で質感がややツラい面もあったような感があります。ポリスティルのミニカー作りの潮流を引き継いでいるのがBブラーゴではないかしら、とも解釈しています。

2ndモデルはなんだか後年のソリドあらためクーガーを髣髴とさせる(笑)。ルービックキューブの件は「へえー」を連発しました。
Posted by PPW306R at 2005年02月06日 12:20
PPW306Rさん、こんにちは。

>ルービックキューブの件は「へえー」を連発しました。

うろ覚えの記憶だったもので不安になってよく調べたら、80年に世界的大ヒットする前に、ハンガリー国内で販売していたのがポリトーイという会社で、それが伊ポリトーイと関係あるかどうかは定かでございません。だいたい、開発者はハンガリーのルービック教授だし……。元原稿は校正させて頂きました。知ったかぶりはケガのもとですね。ごめんなさい。

>冷静に見るとプロポーションが今ひとつに感じますが

はい、今ひとつです。部分的には一所懸命なのですが、組み立てたらアレ?みたいな感じでしょうか。お目々の細さが致命的だという評価もありますしね。このミニカーがいちばん活きるのはやはり全開にしたときですね。
Mシリーズで育ったコレクター向けにあの落ち着かないパーツ多用の大スケールを、新世代にはテキトーなおもちゃを、このポリスティル商法はたしかにブラーゴが踏襲してますね。

クーガー、ありましたね。ソリドよおまえもかっていう(笑)。クーガーってディンキー・ブランドでも販売されてましたしあの突然の転向はそれと関係あるかもしれません。ドアにプーマならぬクーガーのデカールが貼られたときは世界中のコレクターが落胆したんじゃないでしょうか。個人的にはホワイトメタルの一般化とクーガーの登場は浅からぬ因縁があると踏んでます。
Posted by ひろ@solido161 at 2005年02月06日 16:12
個人的にはポリの三浦さんはフロントのヘッドライトが小さいこととグリルの部分が今ひとつという感じがします。
でも何故かソリドより愛嬌があると思うのは私だけでしょうか?
それからミウラがM31という品番で予定されていたとはちょっとビックリでした。でもM品番ならもう少しワイドなボディーにしないとシリーズ的にはバランス取れないような気がしますがどう考えていたのでしょうかね?
Posted by 富さん@係長 at 2005年02月07日 02:38
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。