エーダイグリップ・テクニカのブラバムは1/43スケールのBT45Bがお馴染みですが、1/20スケールでBT45Cも作っていました。国内では未発売あるいは出荷されなかったとの説もあり、現物を目にする機会が稀なミニカーです。
念のためミニチュアカー誌のバックナンバーを確認したところ、'79年6月号の広告で製品化が予告されたきりで、その後は写真の掲載はおろか発売を確認できる記事も発見できませんでした。
'79年なかばといえばトミカもダイヤペットもぐっとスマートなボディになったBT46を既に製品化していて、実車F1の世界でブラバムはBT48や49を投入している頃。巨大な冷却ファンで話題をさらった'78年のBT46Bならまだしも、エーダイが選択したのはよりによって45から46への"つなぎ"のモデル。ブラバムを2種も作っておきながらなんという間の悪さ。カーナンバー1ということはニキ・ラウダ乗車なのにパッケージにその記載はなし。
'80年には倒産してしまうエーダイ末期の混乱と不運を窺わせる一台と言えます。
スーパーカーもF1もブームが去った'79年、ミニカーに見切りをつけたエーダイはNゲージの鉄道模型に手を出し、それが倒産の原因になったと聞いたことがあります。おそらく、'78年ブラバム期待のニュー・マシンとしての話題性で早期に製品化が企画されていたものの、事業転換の影響で製作が遅延、実車は次々とヴァージョン・アップを重ねるなか、エーダイとしては金型を修正する予算もなかったというのが真相ではないかと推理します。
しかしこのブログの文章とか写真とか、いろんなところでパクられてますね。著作権とか問題ないんでしょうか。