2008年06月11日

マーキュリーの完全ヒストリー本
Mercury - The complete catalog of production

2年ほど前にイタリアから取り寄せてそのままだったマーキュリー社のコンプリート・ヒストリー。ようやくじっくり目を通してみましたが、いや、これはすごいです。
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5人のコレクターが3年をかけて製作したというだけあっておそろしく濃いです。そのうちの一人はマ社国外営業部長の倅(ギフトセットでヘルメットかぶってたあの少年)で、親父をひっぱりだして知られざる秘話を開陳させてます。
例えば・・・

●フィアット1500スパイダーで世界初の両ドア開閉を提案するもロートル幹部が却下、結果ソリドの後塵を拝した

●フィアット2300Sに続いてマセラティ3500GTでもフル・アクションを指示するも工場長が無視してセールス低下、例の無謀かつ意味不明なコンペティション・ヴァージョンはその打開策
 
●金型職人が「ツインカムシャフト」を「ツインシャフト」と誤解したため、実はアバルト・ビアルベロの裏板にはトランスミッション・シャフトが2本モールドされている!
 
●ランチア・フルヴィア・クーペのパッケージ・デザイン監修はジウジアーロ!

●名作250LMモデル化のためにフェラーリ社が出した許諾条件は、ミニカー300台の無償提供!

●ディーラーに新作ジュリアGT(両ドア開閉のみ)をマ社としては抑え目の小売価格950リラでプレゼンしたところ、ポリトーイ新シリーズの同車がフルアクションで800リラだと教えられ仰天!

●ディノ・スペチアーレ以降、英ディンキーとは新作がかぶらないように協定を結んでいた

●日本のとある業者から引き合いがあったのでサンプルを送ったが取引には至らず。程なく「マーキュリー」を日本で商標登録したのはその業者

とまあ、驚愕・笑撃の新事実がてんこ盛りなわけです。
周知のとおり実車のパーツも生産していたマ社はラインが需要に追いつかず、この営業部長がミニカー大量受注後の対応に苦労していたことも吐露されています。

コレクターにとって何よりも嬉しいのはカラーバリエーションを可能な限り写真掲載し、各モデルにしっかりテキストが割かれている点。その記述は金型の修正箇所にも及び、コレクターにすればかゆいところに手が届きまくりです。ハードカバー全470ページ、そのクオリティはグレート・ブック・オブ・コーギーをはじめとする従来のミニカー資料本を凌ぐ圧倒的なものがあります。伊英テキスト併記なのでそのうち洋書屋にでも入荷するかと思ってましたが、どうも未だに版元からの直販でしか買えないようです。僕が購入したときは140ユーロ、今は160ということでかなり高価ですがオールド・ミニカー・コレクターはマスト・バイだと思います。


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2008年06月05日

2006年07月07日

フェラーリ330P4 by マーキュリー
mercury 65 ferrari 330p4

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デイトナ・フィニッシュであまりにも有名なフェラーリ。生産量に勝るメーベ版の陰に隠れがちですが、史上最も美しいレーシング・プロトと呼ばれたそのスタイリングに忠実なのはこちらです。
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2006年06月01日

フィアット238ハイルーフ・ヴァン by スピーディー
speedy 873 fiat 238 furgone tetto rialzato

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ペニーのように誰しもが唸るモデルを作れなかった分、人気も評価も今ひとつの感のあるスピーディーですが、これは非常に良い出来です。フィアットのサービスカー? ノーマル・ルーフでスクール・バスや救急車も作られました。
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2005年12月19日

フィアット 125 ベルリーナ by マーキュリー
mercury 25 fiat 125 berlina

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マーキュリーは異常なほど律儀に歴代フィアットをモデル化していて、フィアット社が販促用にオーダーしてたのではと思えるほどです。ただでさえわかりにくいマーキュリーの品番とフィアット特有の数字だけの車名の組み合わせには世界中のコレクターが煩わしさを感じているのではないでしょうか。この125は他にポリトーイとブービーも作っていますが、マーキュリー製はほんの気持ちだけ贅沢なサルーンとしてのイメージを的確に捉えた好モデルです。
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2005年08月12日

ヴェスパ 50 エレスタート by マーキュリー
mercury 553 vespa 50 elestart

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このマーキュリーのヴェスパの存在はあまり知られていないんじゃないでしょうか。エレスタート、つまりキックではなくセルってことですね。ヘッドランプも角型だし、ヴェスパ乗り的にはNGなのかな。シート以外はオール・ダイキャストでホイールもいい感じです。
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2005年07月25日

レンジャー・フェルベス by マーキュリー
mercury 21 ranger ferves

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フィアット500がベースのオフロード・モデルです。イタ車のこの手はほんとに使いモノになるのかどうか怪しいもんですが、カワイイのでよしとしましょう。フロントマスクはドラクエのスライムみたいですね。カラー・バリエーションは他にもたくさんありました。
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2005年05月15日

メルセデス・ベンツ230SL by マーキュリー
mercury 36 mercedes benz 230sl convertible

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フランス・ディンキー、テクノ、スポット・オン、ポリトーイ、マーキュリー。まさしく競作ってやつです。230SLといえば当然パゴダ・ルーフのハードトップなわけですが、マーキュリーはご丁寧にソフトトップのコンバーチブル仕様も作ってました。ミニカーとしての定番はディンキーもしくはテクノというところでしょうが、マーキュリーもなかなかどうして、全体のバランスはとっても良いではありませんか。
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もともとはトップをたたんだ状態のパーツも付属していたはずですが、ぼくの持っているものは入手時より欠品でした。絶版ミニカーはこのへんが悩ましいところです。パッケージは品番37のハードトップ・クーペ版を流用、車名表示だけシールで貼り替えています。
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このモデルは昭和39年11月発行のコレクター誌57号の表紙を飾っています。装丁はアサヒ玩具の広告部によるものでしょうか。素晴らしすぎます。ちなみに12月入荷予定で900円だそうです。同時期のコレクター誌に掲載された新製品情報を見るとフランス・ディンキーは700円前後、ミクロペットに至ってはいちばん高そうな三菱デボネアでさえ400円(!)ですから、マーキュリーは相当な"高級品"だったようです。
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よく知られた話ですが、当時のコレクター誌は発行元アサヒ玩具の取扱いであるコーギー、ソリド、マーキュリーが当然のように表紙を飾り、裏表紙は英仏ディンキー、スポット・オン、CIJ、スケーレクストリックの輸入元である国際貿易の広告というのがパターンでした。たまに大盛屋が裏表紙広告を買っていることもありましたが、ここに紹介した57号のすぐあと、昭和40年1月の59号から広告はおろかその社名すら誌面から消えてしまいます。この230SLと時を同じくして発売された日本GPシリーズ(しつこいけどグロリアで390円!)を最後に、大盛屋は伝説になったのでした。
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2005年03月13日

モトビ・ミニ・クロス49 by マーキュリー
mercury 551 motobi mini cross 49

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70年代初頭、ミニカーの世界ではオートバイ・モデルがブームになりました。日本でもダイヤペットがその技術をどーして自動車モデルに注がないんだと言いたくなる傑作を送り出していたましたが、イタリアではポリトーイが数種のスケール展開で市場を席捲しました。実はもっとも早くからバイクをモデル化していたマーキュリー(スコットトーイとして復刻されてますね)もそこに参入し、ラヴェルダにモトグッチ、ホンダにカワサキとかなりのラインナップを揃えますが、型は良いのにプラパーツの銀色処理が中途半端で人気は今ひとつだったようです。これはその中でも変わりダネ、モトビ社のミニ・クロスです。あまり詳しくないのですが、日本で言うとモンキーのオフロード版みたいなもんでしょうか。シートとマフラーを除いてオール・ダイキャスト、メタリック・グリーンの吹付けもぴったりキマった傑作だと思います。
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2005年02月06日

マセラティ3500GT by マーキュリー
……こんなクルマを買えるオトナにはなれませんでした
mercury 24 maserati 3500gt

イタリアでもっとも早くからダイキャスト・ミニカーを作っていたのがマーキュリーです。もともと本業は自動車の部品製造で、試みに作ったミニカーが好評でこちらに転じたということで、トレードマークの歯車がその歴史を物語っています。世界で初めてフル・アクションのミニカーを作ったりして競合メーカーの目標にされた時期もありましたが、60年代後半には新興のメーベやポリトーイに押され気味で、また主要な輸出国であったはずの日本では商標権の問題でマーキュリーの名称が使えなくなり「ニュースペシャルライン」や「ジョカム」という名前をつけられたりして、なんとなく不遇なイメージがあるブランドです。
マーキュリーで真っ先に思い浮かぶのはこのマセラティです。そろそろミニチャンプスから出そうな気配ですが、この重量感には及ばないでしょう。地味ですが本当に傑作だと思います。
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マセラティと言えばこれ、ボローニャの海神ネプチューン三又鉾の彫刻が素晴らしいです。

このミニカーにはオマケがついていますが、これがまた海洋堂もびっくりの素晴らしい出来なのです。カバンが3つ、ケリーバッグ(?)、ブーツ、釣竿……どこの金持ち夫婦でしょーかって感じですが、このオマケに野心をくすぐられたイタリア少年はきっといると思います。
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